スーパーの果物売り場をみてみると、メロンやスイカ、ぶどう、バナナなど、果物の糖度がよく表示されていますが、一般的にみかんの糖度は10度前後となります。
10度~12度と表示されていれば、充分美味しいみかんですので、安心してお召し上がりください。旬になればさらに糖度が上がるのでは? という声もいただきますが、糖度13度を超えるようなみかんはごく一部です。
みかんの糖度は10度前後が一般的ですが、収穫時期や生産地、品種によって異なります。糖度の目安について、みかん生産者目線でくわしくご紹介いたします。
(※平均糖度は毎年変わるため、修正を加える場合があります)
みかんの産地、愛媛県八幡浜市では、このような糖度のみかんが流通しています。
極早生品種(10月出荷) 平均10度
早生品種(11月出荷) 平均11度
中生品種(12月出荷) 平均11.5度
普通・晩生品種(12月中~年明け出荷) 平均11.5~12度
その他産地のみかんも、若干の差はありますが、このくらいの数値が目安になります。
(※あくまでも平均的な数値のため、みかんごとにばらつきがみられます)
みかんの糖度が変わると、美味しさの感じ方が変わります。
糖度が表示されている場合は、みかん選びの参考にしてみてください。
糖度10度未満 すっぱい・味が薄い(あまり美味しくないみかん)
糖度10度以上 普通のみかん (スタンダードなみかん)
糖度11度以上 美味しいみかん (良いみかん)
糖度12度以上 甘くて美味しいみかん (高級みかん)
糖度13度以上 とても甘くて濃厚で美味しいみかん (プレミアムみかん)
※極早生みかんは、収穫時期が早いため、糖度が高い状態で収穫できません。
極早生みかんを評価する場合は、糖度10度未満で普通のみかん、糖度が10~11度の場合は美味しいみかんといった、一つ上の評価で判断されてみてください。
みかんは糖度が1度変わるだけで、美味しさが大きく変化する果物です。私たち生産者は、お届けするみかんの糖度を0.5度でも上げるために、知識や経験を活かし、日々みかん栽培に取り組んでいます。
ぷらと果樹園でも、甘いみかんをお届けするため、使用す肥料選びや摘果の時期、マルチシート栽培での水分管理など、さまざまな努力・工夫を重ねています。
たかが0.5度と思われるかもしれませんが、11.5度のみかんと12度のみかんでは、甘さがまったく違います。糖度の高いみかんを出荷できるかどうかは、生産者の腕の見せ所です。
甘くて美味しい12度を超えるみかんは、あまり出回らない高級品です。天候に恵まれない年は、数パーセントしかみられません。
光センサーで糖度を計り、糖度・外観ともに基準をクリアしたみかんを、最高等級のブランド品『黒箱』として販売している生産地もあります。当たり外れが少ないみかんを選びたい方は、光センサーで選別されたみかんを選んでみてください。
次に、みかんの収穫時期・品種による糖度の違いをみてみましょう。
みかんの出荷は10月、極早生みかんからスタートします。
この時期に出回るみかんは、グリーン部分が多い見た目です。味は、甘み控えめで、酸っぱさが残ります。代表品種として、「日南一号」がもっとも多く栽培されています。
極早生みかんの平均糖度は約10度±0.5です。
9.5度から10.5度くらいが一般的です。
雨が少ない干ばつ傾向の年は、まれに11度くらいまで上がる場合があります。
11度を超える「日南一号」は、時期を考えると十分美味しいみかんです。
同じ品種でも、10月初旬~下旬にかけて、0.5度から1度くらい糖度が上がります。
10月下旬になると、グリーン部分がほとんど消え、オレンジ色のみかんに仕上がります。
みかんは、色付き度合いによって2分着色、5分着色、9分着色、完着に別れます。見た目は大きく違いますが、2部着色のものから完着のものまで、すべて「極早生みかん」又は「日南一号」として流通しています。
11月に入ると、愛媛が誇る2大みかんの1つ「宮川早生」の出荷が始まります。
生産者は、ここまで長くお世話をしてきた総仕上げを迎えます。普段はのどかなみかん畑に、収穫を手伝ってくださる方が集まり、お祭りのような忙しい収穫時期が始まります。
早生みかんの平均糖度は11度±0.5です。
この時期になると糖度10度では物足りなくなります。
美味しく食べるなら、11度は欲しいところ。マルチシート栽培や条件の良い園地では12度を目指します。光センサーで12度超えと判断されたみかんは、最高級品として化粧箱に入れられ、各ブランドの顔として出荷されます。
11月下旬になると、さらに0.5度ほど糖度が上がり、どんどん甘くなっていきます。
愛媛県で栽培されている中生みかんの中でも、特に高い人気を誇るのが「南柑20号」です。「なんかん」や「20号」と言った呼び方で、早生品種の宮川早生とともに親しまれています。
宮川早生が甘さを増す時期ですが、「南柑20号」はそれ以上に甘くコクがあります。蜂蜜の甘さが頭に浮かぶくらい、甘みに定評があります。
宮川早生のとけるような甘さも人気があり、甲乙つけがたいみかんが並ぶ時期です。品種ごとに香りや味の特性がありますので、好みのみかんを見つけてみてください。
中生みかんの平均糖度は11.5度±0.5です。
マルチシート栽培のみかんや、条件が揃った年は、13度を超えるみかんも出てきます。
12月下旬になると、さらに0.5度ほど糖度が上がりますが、浮皮という果皮障害が出やすい時期に入ります。本格的な冬を前に、雪や雹による被害が考えられることから、できるだけ早く収穫します。
普通温州・晩生みかんの平均糖度は11.5度±0.5です。
「南柑20号」の後に収穫され、市場に出回ります。収穫時期が遅いため、雪や雹などの被害に遭いやすいという背景があり、本格的な冬の到来前に収穫できる宮川早生や南柑20号などへの改植が進められています。当園でも、普通温州の栽培は2022年が最後になりました。
ぷらと果樹園では、温州みかんのなかでも希少な、「古田温州」という品種を栽培しています。こちらは高糖系の品種で、平均糖度は13度±1になります。非常に甘く、濃厚な味わいが魅力です。ぜひ一度、味わっていただきたいみかんの一つです。
みかんの美味しさを決めるのは、糖度だけではありません。
みかんの味を引き出すには「酸味」「鮮度」「旨味」も大切です。味にどのような影響を与えるのか、くわしくみてみましょう。
みかんの酸味は、収穫後次第に失われます。甘いみかんを求めるお客様が多いのですが、適度な酸味が甘みを引き立て、みかんの美味しさを引き出しています。甘過ぎるみかんよりも、適度な酸味があるみかんの方が、豊かな味の広がりを感じられます。
収穫してすぐのみかん、収穫してから2ヶ月が過ぎたみかん、その糖度を測ってみると、ほぼ変わらないケースが少なくありません。ですが、みかん本来が持つみずみずしさ、フレッシュな味わいは時間とともに、損なわれてしまいます。糖度だけでなく、いつ収穫されたのか、という点にも注目してみましょう。
みかんが持つ旨味は、育つ土壌や肥料によって変わります。化学肥料のみを使用したみかんは、糖度や酸度がしっかりあっても、味気のない、物足りない味になりがちです。
ぷらと果樹園は四国最大級の漁港を有するみかんの産地っです。地元で製造された魚粉など、高品質なアミノ酸を含む肥料を使用し、旨味を最大限に引き出しています。
ぷらと果樹園では、採れたての美味しさを味わっていただくために、鮮度抜群のみかんをジュースに加工しています。『MIKAN10ceプレミアム』『MIKAN10ce』ともに、みかんの美味しさを決める甘み、酸味、旨味にこだわり抜いた、特別なみかんジュースです。
ご家庭で楽しんでいただくのはもちろん、お誕生日や母の日、父の日、敬老の日、お世話になった人への贈り物など、さまざまなシーンに最適です。みかんの美味しさを一番良い状態で閉じ込めたみかんジュースをぜひご賞味ください。
MIKAN10ceプレミアム
『宮川早生』
愛媛みかん早生代表
『南柑20号』
愛媛みかん中生代表
MIKAN10ceプレミアム
『古田温州』
高い糖度・豊かなコク
『まどんな』
話題の高級柑橘を贅沢に丸絞り