ブランド産地「にしうわみかん」の特徴


全国1位・県内1位


 

全国でも有名なみかん産地として知られる愛媛県。その歴史は、江戸時代にまでさかのぼります。お伊勢参りから、みかんの苗木を持ち帰ったのをきっかけに、宇和島市でみかん栽培がはじまりました。その後、みかん栽培に携わる生産者が増え、1968年頃にはみかんの生産量が日本一になったとされています。

 

 

現在も愛媛県は「かんきつ王国」とも呼ばれ、かんきつ類の生産量が全国第1位です。とくに、八幡浜市の温州みかんは、生産量・生産額ともに県内第1位。全国的に有名な「ブランドみかん」が数多く栽培される、一大産地になっています。

4つの太陽


 

八幡浜のみかんが美味しいのは、3つの太陽による豊富な日光のおかげです。

 

1つ目は、空からの降り注ぐ太陽の光

2つ目は、海面からの反射によって生まれる太陽の光

3つ目は、石積みの表面からの反射によって生まれる太陽の光

 

3つの太陽の恵みによって、たっぷりと日差しを浴びた、甘くてジューシーなみかんが育ちます。

 

ぷらと果樹園ではさらに、4つ目の太陽である、マルチシート栽培を取り入れています。

 

白いマルチシートによる太陽光の反射が、良質なみかんの生育に、大きく貢献しています。

リアス式海岸の段々畑


八幡浜市の海岸線は、複雑に入り組んだリアス式海岸です。海岸までせり出す急斜面には、たくさんのみかん畑が段々に広がっています。

 

 

水はけの良い急斜面は、みかん栽培にもっとも適した地形です。宇和海からの潮風、温暖な気候にも恵まれ、美味しいみかんが元気に育っています。この段々畑の景色は、愛媛が誇る美しい風景の一つとして、長年親しまれています。

日本農業遺産


柑橘類の収穫量日本一の県として知られる愛媛県。そのうちの約7割を占めるのが南予地域です。宇和海に面した、急斜面に段々畑が広がる景観は「耕して天に至る」と形容されるほど壮大な光景です。

 

南予地域では長い年月をかけて、独自の工夫・ノウハウを築き、みかん栽培が続けられてきました。この取り組みが評価され20192月、「愛媛・南予の柑橘農業システム」が「日本農業遺産」に認定されました。

 

https://ehime-nougyoisan.jp/

みかんのプライスリーダー


八幡浜は、ブランド産地である“にしうわ”の中心地です。愛媛県で生産されているみかんの約38%を生産し、生産額は52%にのぼります。

 

八幡浜のみかんは、主に関東の市場で高値取引されており、「みかんと言えば八幡浜、八幡浜と言えばみかん」そう呼ばれるほど、高い知名度を誇っています。

 

その品質の良さから近年、東京太田市場の初競りでは150万円もの値がついているなど、高い評価を得ています。八幡浜のみかんは。全国のみかん市場価格を決定する、プライスリーダーの役割も担っています。